悪魔の辞典in日本史2
悪魔の辞典in日本史2
「義民」
権力者に歯向かう反骨心溢れる者の意。
「平家物語」
序文だけ妙に知名度の高い軍記。
「逆賊討伐の綸旨」
割と簡単に貰える、名分を主張する為の便利な一品。
「足利尊氏」
主君、弟、側近と引き換えに常に半壊状態の幕府と後世まで残る悪名を築いた不幸者。
「異国調伏の祈祷」
現場で手柄を立てた功労者より、本拠地のインテリの無益な理屈のこねくり回しが評価を得る、千年たっても変わらない社会の現実の一例。
「藤原秀衡」
祖父がつき父が丸めた餅を喉に詰まらせて死んだ男。
「平家に非ずんば人に非ず」
親が死のうと子が死のうと関係なく、その屍を乗り越えてなお進軍する某未開人を差して「人に非ず」と皮肉った俊逸な名言。
「鴨川の水、雙六の賽、山法師」
白河上皇が思い通りにならない物三つを挙げた有名な一節。一面の沼地ですら都に変えてしまう先祖に対し、川の水一つ操れない自分を自虐した物。
「徳川吉宗」
年貢の実質回収高を増やしたり諸侯から米を徴収したりと、宣言通り家康風の躊躇なく抜け目ない政策を実践した将軍。
「源頼朝」
蛮族を従えた功績により異民族討伐の将軍位を与えられた人物。
「脱亜論」
日本を代表する小説家による帝国主義推進の論という黒歴史。あまりに重すぎるので、日本のみならず、アジアの諸外国からも触れられることはない。
「生命線」
利益線と同義語。故に放棄した方が自国の安全が計れる場合が多い。
「六無斎」
林子平の出家名。曰く何も無くなった自身を表現した物らしいが、当時の農民に比べたら未だ裕福だったというのは有名な話。
「足利義政」
歴史上最大級の内乱が、自らの本拠地で勃発している時に、平然と文化の推進を行う豪胆な人物。
「この恩は海より深く、山より高い・・・」
北条政子が行った演説の一節。「恩」というものが有形の財産であることを表す一例。
「朕が新義は未来の先例と・・・」
後醍醐天皇が建武の新政を行う際に宣言した言葉。彼の宣言通り、後世、多くの政治家たちが「独善的、旧時代的、非効率的」な「先例」をなぞった。
もしかして→天保の改革