アメリカンジョークin異世界転生(?)
異世界にて十分の一の兵力で敵を包囲する「包囲殲滅陣」なる布陣が生み出されたらしい。
島津義弘は「包囲は出来んが殲滅は出来るわい」と張り合った。
源頼信はこれだけ兵の質に差があるのに開戦を許した指揮官の威光の無さを嘲笑った。
アメリカ人がアニメ好きの日本人の友人に対して言う。
「今、日本では「異世界転生」なるジャンルが流行っているみたいだけど、僕にはどうしてそんなものが流行るのか分からないな」
「ほう。何で分からないんだい?」
「異世界では誰でも炎を出したり風を起こしたり出来るんだろ?そんな誰もが殺りく兵器を持っているような世界で、よく自分が生活できると思えるよ」
それを聞いた日本人は何食わぬ顔で「君たちも普通に生活出来てるじゃないか」
異世界の海を進む船がエンジントラブルで沈みかけた。船長は、これ以上船が沈むのを防ぐための方法を考えている途中、乗客の多くが異世界転生してきた人間だということを思い出した。船長は客に向かって大声でいう。
「この辺りの海には昔から怒れる海の精霊がいて、船が沈みそうです。精霊は選ばれた特別な人間が海に入ると怒りを鎮めるらしいのですが・・・」
客たちは先を争うようにして海に飛び込んだ。
元軍師の青年が異世界に転生した。青年はその経歴を買われて一軍を与えられた。そして戦争時、自慢の軍略を披露しようとすると、案の定異世界人である将軍に驚かれた。
「軍師殿よ。貴公が元々いた世界では本当にそのような軍略が・・・?」
「はい。これは私だけでなく、私の世界での軍略の祖と言える方も推進しております。間違いありませぬ」
それを聞くと将軍はやや安心したように「そ、そうか・・・」と一応は納得した。
「それにしても奇天烈だのう。水源も確保されてない山頂に敢えて布陣する軍略とは」
異世界の神が転生させる為の人間を探しに三国志の世界にやってきた。
神「異世界転生に興味は無いかね?美女や美食も思いのままぞ」
司馬炎「間に合っている。お引き取り願おう」
神「異世界転生に興味は無いかね?物語の主人公のような人生を歩めるぞ」
劉備「興味ありませんな」
神「異世界転生に興味は無いかね?今ならチートつけるぞ」
曹操「うーむ・・・気が乗らぬな」
神「異世界転生に興味は無いかねっ!?神にもなれるぞ!」
関羽「・・・むむむ」
万策尽きた神が諦めて帰ろうとすると、孫権が引き留めた。
神「おお。お主は異世界転生を望むのか?」
孫権「それも含めて合議中です。三年程お待ちください」
仏教徒は喜び勇んで「おお。輪廻転生の縛りから解放された」
キリスト教徒は嘆き悲しんで「おお。主の元へ行けなかった」
ある日、異世界のとある町で悲鳴が起こった。
「大変よ!この町に向かって巨大なドラゴンが向かってくる!」
「何です、その、ドラゴンというのは?」
「破壊と殺りくの限りを尽くすバケモノよ!聞いた話じゃ何万もの人々がこのドラゴンの被害にあっているとか・・・」
「なるほど。この国では悪政のことをそう呼ぶのですな」