歴史系ジョークブログ(仮)

名前のまま歴史系ジョークを主に掲載するブログ。気まぐれ更新。

替え歌歴史シリーズ2

替え歌の倍以上解説が長いという欠陥企画

替え歌歴史シリーズ

 

「プラチナ」 

Im a farmar  潜むパワー

 

我らの世界  租と庸と調と雑徭で出来てる

でも想像も  しない税  まだ課せるはず

空におわす帝の  ように我らも  民を直に支配したい

土地欲しいなあ  米欲しいなあ

永年  私財法  利用しないという手はない

富農から  貧農から

「寄進」が  全てを変えていくよ

きっと  きっと  驚くくらい

 

まだ見ぬ世界  そこで何が待っていても

もしも律令  壊れても   恐れはしない

国司たち調子に乗り  不輸認めてく  今から解任まで

納めないよ  入れないよ

朝廷(みかど)で  驕るだけ  の存在である貴方

田堵のように  領家のように

ちいさな  権威だけどいつかは

もっと  もっと  でかくなりたい

 

限界の無い  荘園がどこにでもある  この国

tha change  of  this world

 

抑えたいなあ  管理したいなあ

整理令  それだけで  抑えれないことはない

延久に  奇跡のように

後三条」  全てを変えていくよ

きっと  きっと  院政始まる

 

解説

律令制度から荘園が誕生した過程を替え歌にしてみました。歌に合わせすぎて意味わからんことになっています。まず荘園と一口にいってもその制度は時代と共に変遷しておりまして、最初の方の荘園は「初期荘園」といい、かの「墾田永年私財法」に基づいた租だって納める律令風のものだったのです。そして時代が変わり、税を直接中央に収めるのではなく、地方役人「国司」に収めるようになると荘園の形も変わ・・・たのですが、この歌ではさほど触れておりません。ちなみに国司から租を納めないでよい権利「不輸」を与えられた荘園を「国免荘」といい、国から同様の権利を与えられた「官省符荘」と合わせてテストでは中々の重要語句となっております。それはともかくさらに時代が下ると中央の有力者に土地を寄進し、従来の不輸だけでなく、検査役人の立ち入りも拒否れる「不入」の権利まで得る荘園が現れます。そうなると最早私有地も同じ、替え歌の最初の方に書きました豪族の民・土地の直接支配が実施されたのです。そしてさらにさらに時代が下りますと、そんな暴走状態にある荘園を整理しようと、後三条天皇による「延久の荘園整理令」が発され、正式な荘園以外は認めない=荘園の中央政府の管理が実現しました。それが院政の始まりの契機になったのですから歴史ってのはファンタジーです。

 

「sparkling  daydream」

しばらく  持明院続いてから

即位までに  何を考えてたの?  幕府が

権力  失った朝廷を見て  どうしたのって聞いてくるの  待っているの

企んだ  後の  機密保持は  杜撰に過ぎるから  見らないでくれる?

後に  引けない程  進んだ  陰謀  もう始まってた

夢ならたくさん見た  醒めた今なおまだ「なりたい」

朕がそう決めた  君は  欲張りだね

飛び跳ねている時代の  ゆくままにゆこうよ

仏も  神も  人民も  全て朕を軸に回る

新しい  時代へ

 

正中  聞こえた臣下の声が

もう一度聞こえた時  天命を信じた

そんな時  常時に  意味は無くて  側近が動く  密告目指して

失敗  ねじ伏せるように  脱走・挙兵  

でも  そこに  幕軍  現れて

尊い朕すらも  流罪に下した  元弘の初めの朝

綺麗な空見上げて  幕府排する夢見るの

明日もそうだよ  朕は終わらない

かかる時代に生まれた  そんなチャンス他にない

尊氏と義貞が迫る  魔法にかけられたような  どよめく  京都へ

 

理想と妄想と現実は  同じようで違うんだ

形にも  出来ないのなら  どれが  大切と悟るの?

 

醍醐らの治  忘れない

 

夢ならたくさん見た  醒めた今なおまだ「なりたい」

朕はそう決めた  君は  欲張りだね

飛び跳ねそうな心の  ゆくままに行こうよ

権利も  法も  恩賞も  全て朕を軸に決める

建武の  世界へ

 

解説

日本史上最もしぶt気力溢れる事で有名な後醍醐天皇の替え歌。あえて「建武の新政」以前にしました。とかくこの方は自信過剰というか「神(道)と仏(教)と人の支配者」を自称するほど時勢の見えないお方で、幕府に背いて負け、その幕府を倒した尊氏に負け、それでも負けるたびに立ち上がるせいでしまいには「南北朝」という日本史きっての混沌の時代を生み出してしまいました。・・・ちなみにこれらの意見は全て私個人の意見です。「正中の変」と「元弘の変」はセンターレベルでよく見られますので覚えていて損はないかと思われます。