アメリカンジョークin日本史7
日野富子「義尚はお酒もやらず、賭け事もしない。まさに清廉潔白、人の上に立つ器量を持った子ですわ」
足利義政「でもね君、義尚は確かまだ三歳だろう」
アメリカンジョークin日本史7
倭国の学者、藤原惺窩が儒教を学ぶため明国に渡った。明の将軍はその話を聞き、近頃不穏な動きを見せている倭国の内情を探る為、彼を自宅へと招いた。将軍は開口一番、
「実は今明国には朝鮮と連合し、100万の兵力で倭国に攻め入ろうという動きがあるのだが・・・」
と告げた。倭国の動きが噂通りであれば憤慨し、そうでないなら狼狽するはずだ、そう考えていた将軍は驚愕した。なんと惺窩は嬉しそうに笑っていたのである。
「これはいけない。恐らく倭国は噂以上に軍備を整えているに違いない」
将軍は挨拶もそこそこ、中座してどこかに行ってしまった。一人になった惺窩は不思議そうな顔で、
「何故あんなに慌てていたのだろう。私が倭国を攻める事に賛成な事は態度に表したはずだが・・・」
川中島の合戦において対面した武田信玄と上杉謙信。彼らは戦闘に入る前に相手を圧倒するため、己が地位を誇示した。
「私は戦の神、毘沙門天の生まれ変わりである」
その日は両者譲らず、睨みあったまま時が過ぎた。そしてその日の夜、謙信の陣に一枚の密書が届いた。
「そなたが毘沙門天を「信仰している」と言ってくれれば、私も天台座主に「沙門」をつけよう」
鎌倉幕府の執権北条高時は出家するにあたり器量人と名高い北条守時に後を継がせようとしてこう持ち掛けた。
「今後幕府に一大事があれば命を賭して戦うと誓ってくれるならば、執権の地位を譲ろう」
しかし守時はこれを聞いても一顧だにしなかった。高時は色をなして、
「天下の政を行う役職に就くのに命が惜しいのか」
と詰った。それを聞いた守時はとんでもないという顔をして言う。
「万が一そのような役職に任じられるのであれば、その時は一命を賭して尽くしましょう」
とある大藩の藩主の元に、将軍家斉の使者がやってきた。
「家斉様は、ご自身の姫を貴公に娶らせたいとおっしゃっています」
それを聞いた藩主は慌てた。何しろその姫と言うのは醜女として天下に隠れない女だったからである。しかし将軍のご意向をすげなく断ると後が怖い。そう考えた彼はこう答えた。
「まことにありがたい話ですが、私にはそれを引き受けれない訳があるのです」
「と、申しますと?」
「実は私にはひどい浪費癖があります。更に無類の女好きでもあり、側室の数は両手の指に収まりません。そのような私が天下の姫を娶るなど」
それを聞いた使者は笑いながら「そのようなご心配でしたか」と答え、
「姫はそのような事は全く気にかけません。幼き頃から御父上のそばで過ごしてますから」