日本史☆ジャーナリー
何だこれ・・・
NHK(日本史報道機関)公認
日本史☆ジャーナリー
「はい皆さんこんにちはー。縄文から終戦まで、八百万の歴史を調査する日本史☆ジャーナリーのお時間でーす」
「さて今回の日本史☆ジャーナリーは、「新発見!「茶」に隠された毒性!?」と「大崩壊!悲劇的ビフォーアフター」の豪華二本立てでお送りしまーす」
「新発見!「茶」に隠された毒性!?」
私たちは、茶の被害に苦しむ男性に話を伺うことが出来た。
丹後田辺城のご隠居 Y・H氏(道号)。彼は息子が茶の湯を嗜んでいるというが・・・
Y氏「とにかく、短気で、残虐なんです」
普段は武勇に秀で、政もそつなくこなす優秀な大名であるという彼の息子T氏。そんなT氏の唯一の欠点は性格だという。
ー息子さんに会わせてもらうことは出来ますか?
Y氏「いいですよ。ただ、息子の勘気に触れないように気を付けて」
T氏「遠い所をようこそいらっしゃった。丹後を治める(ピー)です」
突然の訪問にも関わらず鷹揚に私たちを迎えてくれるT氏。一見短気な様には見えないが・・・
ー(ピー)さんは茶の湯を嗜むそうですね。
T氏「ええ、まあ。世間では「利休七哲」などと呼ばれてちょっとしたものですよ」
あくまで謙遜するT氏。態度にもおかしい所はない。私たちは一旦帰る事に決めた。そこにT氏の正室、G氏(洗礼名)が見送りに来てくれた。しかしその瞬間、T氏は豹変する。
T氏「今、うちの妻に色目使いました?」
ーえ?
T氏「ですから、今うちの妻を性的な目で見てたでしょうが」
ーいえ、そのような事は・・・
T氏「とぼけてんじゃねえぞ下種が!誰か、槍持てい!」
急に怒りを露わにするT氏。その形相には先ほどまでの君子の顔は何処にも見れなかった・・・
結局、Y氏の取りなしにより事なきを得た調査陣。しかし、何故T氏は豹変してしまったのか?専門家に話を聞いてみた。
「これは極めて強い妬心が現れていると見られます。妻を見られただけで妬心に駆られるというのは尋常では無いので、やはり何らかの作用が働いているとみて間違いはないでしょう」
ーその「作用」と言うのは茶の湯の事ですか?
「その可能性は考えられます。「茶」が精神衰弱の作用を発生させると仮定すればつじつまが合うでしょうな」
ー他にどのような作用が起こると考えられますか?
「例えば、狂気に陥ることが考えられます。計画性のない遠征を強行した挙句、自らは違う事に夢中になると言うような」
「いやー恐ろしいですねー」
「番組では茶によって豹変した人物の話を随時募集しております。詳しくは番組のホームページをご覧ください」
「続いては、匠の技が光る!「大崩壊!悲劇的ビフォーアフター」でーす」
長くなってきたので続きは今度。