歴史系ジョークブログ(仮)

名前のまま歴史系ジョークを主に掲載するブログ。気まぐれ更新。

ミルクボーイ風に「行政指導」

法学部を留年したけど法律ネタ。それ相応のクオリティとなっております。

 

 

ミルクボーイ風に「行政指導」

 

 

「いきなりやけどね、うちのオカンがね、今度事業始めるんやけど」

「ふんふん」

「何か役所から物言いが入ったらしいんやけど、何って言われたか忘れたらしいんや」

「忘れた?今から事業始めるやつが役所からの指導の内容忘れるって、これもうアカンやつやん」

「俺もそう思って何回も聞くんやけど、全然思い出せんのな」

「ほーん、じゃあ俺がその指導の内容一緒に考えてやるから、断片的な情報だけでも言ってみいや」

「うーん、なんかね、別に従う義務は無い類のものやったらしいんやけど」

「あー、ほなそれ行政指導とちゃうか。行政指導は任意の協力を求めるものやからね」

「あーそっかー」

「そらそうよ。行政から何か言ってくる時って大体強制的なモンやけど行政指導だけは別なんや」

「いやな、俺も行政指導かなーって思ったんやけど、オカンが今度始めるのは病院なんよ」

「ほなもう行政指導とちゃうやん!行政指導+病院=違法。それ判例集に赤マルで記載されてるからね」

「せやろ」

「俺位になると病院って見ただけで行政指導→違反って思い浮かぶからね。最早世界の常識やそんなもん」

「そーなんか」

「そや。他になんかいいよらんかったんか?」

「その役所の役員な、法律の委任を受けてきてなかったんやって」

「ほな行政指導に違いないやん。そんなお役所が法律の委任も無くホイホイ動けるわけないもん。強制力のない行政指導やからこそ許される裏技や」

「でもな、オカンが言うには行政指導では無かったらしいんや」

「ほなもう行政指導やないやん。指導を受けた本人が違う言うならもう絶対違うやん」

「そやねん」

「先言えやそんなん。じゃあもうホンマ分らんわ。どうなっとんねんこの国の行政は」

「そんでオトンが言うにはな」

「オトン?」

「それ民事訴訟ちゃうかって」

「いや絶対ちゃうやろ」

新感覚歴史系コミカル小説 阿呆の決議(後編)

分かってはいると思いますがこのシリーズは面白可笑しく書こうとする余り史実性が犠牲になっております。話半分でお読みください。

 

 

新感覚歴史系コミカル小説
阿呆の決議(後編)
 

 

年は明けて仁和四年、つまり888年の四月、前回のあの事件からおおよそ半年ほどが経ちました。基経は前回の一件を有言実行、つまり本当に国政を放り出してしまい、朝廷政府の機能は半停止してしまいました。最早時間を稼ぐことも限界になった帝は、ついに「阿衡」の職を研究させる事にします。しかし生半可な者にやらせても広相の二の舞。そう考えた帝は大物を投入します。

左大臣源融(とおる)。実はかつての帝の実子であり、基経が宇多天皇を擁立しなければ今の帝になってたかもしれないという経歴は期待が持てます。何せ先代の時代、基経と太政大臣の地位を争った程の男です。

左大臣よ。最早実際の事などどうでもよいから、八方丸く収まるように研究成果を出してくれ」
「ははっ。どうかこの融にお任せを」

流石に歴戦の皇族(元)大臣は頼りになる、と帝は安心しました。早速基経を懇切丁寧に、一分の手抜かりも無く呼び寄せると、基経に言いました。

「基経よ、ここにいる左大臣が「阿衡」の職について研究をして、ついに結論を出したそうだ」

「ほほう」と一言だけ言った後、融に目を向ける基経。いや、目を向けるなんて生易しいものでは無く、これは例えるならヘビがカエルを睨むような、圧倒的な実力と権威を背景に弱者を睥睨する物言わぬ恫喝の視線を、基経は向けたのです。

「成程左大臣どのが。かつて私が太政大臣の任についた時は、随分と不満を零していたそうで」
「あ、それは、もう、過ぎた事で」
「でしょうなあ。では禍根無く公平に研究の結果とやらをお話しくだされ」

 自分から話を振っておいて「禍根無く」とは中々いい性格をしております。こんな事を言われて禍根を意識しない人間が果たしているのでしょうか。
「あー、阿衡の職は、別に名誉職という訳ではですね、無くてですね」
「ほほう。では私の侍読が適当な事を言い、これに私がまんまと乗せられ激高してしまったと?」
「あ、いえ、別にそういう訳では」
「困りますなあ。かつての恨みから適当な事を申されては。まるで左大弁どのを庇っているようで」
「滅相もございません。私はただ」
「まあとにかく公平な結論をお聞かせ願いたいものですな」

さて、絶対的権力者から昔の恨みを持ち出された挙句「公平に」と言われたら、誰だって天秤は傾くに決まっていますね。残念ながら左大臣の高みにあるこのお方もそれは例外ではありませんでした。

「名誉職です。この源融、博士たちから確かにそう聞きましてござる」

「と、融!そなた、話が違うでは無いかッ」

「申し訳ございませぬ、君。しかし私の良心が嘘をつくのを拒んだノデス」

そう、それはあながち嘘ではありませんでした。「阿衡」の職を研究した博士たちだって基経は怖い。当たり前の事でした。

「それは良かった。いやあ、流石は左大臣どの。公平な判断あっぱれでございますな」

「公」も「平」も何一つ存在しないこの場でいけしゃあしゃあとこんな事を言ってのけた基経は、再び顔を引き締めて帝に向き直ります。

「と、なると。やはり広相どのには何らかの処罰が必要でしょうなあ。何しろ、帝の詔勅を利用して、私に陰謀を企んだのですから」

「いや、まて基経よ。私は・・・」

「処罰を」

「あ、いや」

「処罰を。宜しいか」

「・・・うむ」

ああ、ここに藤原氏の専横極まれりーーと帝は空を仰ぎますが、残念ながら極みとはそのような生ぬるいものではありませんでした。

「具体的に、どのような処罰をお考えに」

「あ、ああ。罷免させる。罪も無い、いや大事にはならなかったのだから、罷免でもやり過ぎだとは思うが」

 「遠流」

「・・・は?」

「確かに死を賜せるのは哀れ。遠流と言う事で手を打ちましょう」

「いや朕がやり過ぎだと言ったのは罷免で」

「遠流という事で」

「いやだから」

「遠流」

律令下の刑罰において死の次に重い刑「遠流」。まともな交通手段のないこの当時において、僻地に飛ばされることは文字通り人生の終わりを意味しています。

「いやそんな馬鹿な。もし「阿衡」が名誉職であったとして、それを文章に組み込んだ広相の罪が遠流に当たるなど・・・ここは罷免という事で手を打て、な?」

「・・・」

とりあえずこの場は広相を罷免する事で話は片付きました。しかし・・・

「では今日の会議を始める。一同、何か急務は無いか?」

朝臣藤原基経、申し上げたき事が」

「うむ、申せ」

「近頃私の夢に藤原家の氏神たるタケミカヅキ様が現れ、私にこう言うのです。「基経よ、今のままではこの国は終わりだ」と」

「ほほう」

「それは何故かと申しますに、かの奸臣にしかるべき罰が与えられていない事が原因らしいのです。やはり制度の乱れは国の乱れ、帝の海より広い御心は私が何より知ってはいますが、それでも重罪人には厳罰を与えなければならないのは道理。さあ、広相を遠流に」

「・・・」

とまあそんな具合でとにかくしつこく迫ってくるのです。帝も最早半分意地になっていますから、双方中々妥協せずに半年が過ぎてしまいます。最早誰もが「もういいよ・・・」と思っており、それは当事者たちも例外ではありませんでした。

そんな厭戦気分を救ったのは、当時「讃岐守」の一朝臣でした。左大臣でもどうにもならなかった問題を、はたして讃岐守如きがどうにか出来るものなのか。ところがどっこいこの人には出来たのです。後世左大臣源融太政大臣藤原基経、更には宇多天皇より有名になる後の右大臣菅原道真にならば。

道真はその生涯を見ても分かる通り非常に優秀な人物であり、その為に自分が「讃岐守」として讃岐なんぞに行かされたことを屈辱に思っていました。なればこそ、此度の騒動を聞いてあきれたやら怒ったやら。道真は基経に手紙を書きます。

「此度の騒動聞きました。私は讃岐に居ましたから聞くのが遅れましたが。橘広相どのをそこまでお恨みな訳でもございますまい。いいじゃないですか阿衡で。讃岐守より権限を持っていることは確かですよ。それに、これ以上騒動を長引かせる必要は無いでしょう。私は讃岐と言うド田舎で政を行っておりますので影響はございませぬが、天下の京の政が滞ると国の一大事。まあ讃岐の政が滞った所で天下に支障はない訳ですが。ああそうそう、讃岐と言えば・・・」

基経は途中で見るのを止めました。そして、宇多天皇に広相を許すことを伝えます。これで此度の騒動は無事解決。良かった良かった。

え?これで終わりかって?

そりゃあそうですよ。阿呆が言いがかりをつけて始めた騒動、阿呆に終わる位がちょうどいい。

おあとが宜しいようで。

 

 

 

 

 

 

オチが意味不明?大丈夫、書いた本人にも分かっていません。 

新感覚歴史系コミカル小説「阿呆の決議」

こんなものを「小説家になろう」に投稿しようとしていたという事実

 

新感覚歴史系コミカル小説

阿呆の決議

 

 

今は昔の平安時代。政の中心が京は朝廷にあったために、様々な宮中の事件が記録に残っております。しかしそこは一千年以上も前の事、そんなに信用できるものでは無いでしょう。そりゃあ嘘八百を後世に伝えはしていないでしょうが、案外原因と結果以外の事は書き換えられているかもしれません。例えば、事件に関わった人々の性格とか。
別に登場人物皆阿呆でも、何ら矛盾は無かったりするのです。

仁和三年、西暦に言い換えますと887年の事でございます。まあ宮中事件なんてものはどれもこれも陰険でしょうもないお貴族様たちの権力争いでしかないのですが、この年に起きた事件はちょっと物が違いました。具体的に言うならしょうもなさが桁違いだったのです。

時の帝は宇多天皇。寛平の治なる善政を敷いた偉大な帝でございますが、この場合の善政ってのは「帝が自分で政を行った(天皇親政)」って程度の意味でございまして、更に言うならこの時期は藤原基経さんというもの凄い権力者に実権を握られていたので、優秀さの度合いは推して知るべし。

この事件はそんな権力を取られている帝が、権力の絶頂にある基経にぶち切れられるという大事件でございます。前述の通り原因は大変しょーも無いのですがここは宮廷、こんなしょーもないことで割と関係ない人間の首が飛んでしまったりするのだから複雑怪奇。

 この日、帝はまさか基経にぶち切れられるとは思っていません。むしろ感謝されるだろうと思っていたでしょう。この日帝は、実質的に政権を握っていた基経に名目上の権利もあげるべく、新たな官位を与えようとしていたのです。今の彼は「太政大臣」という最高官位に任じられていますが、この官位は色々と都合が悪いのです。

さて後世親政を行う宇多天皇ですが、この時期は別にそんな気は有りませんでした。何と言っても父親の光孝天皇ともども基経に擁立されて帝になったこのお方は、何なら基経が実務を全てやってくれ、自分は時たま意思決定をするだけで良いと考えていました。この手の政治体制で一番怖い、「権力を持ち過ぎた臣下の暴走」と言う点でも、相手が大恩人基経であれば心配はいりません。

しかし恩人であろうとなかろうと基経は怖い。間違いがあってしまっては困るという事で、帝は臣下のスーパーエリート橘広相(ひろみ)に関白任命の詔勅を書かせました。広相さんは左大弁という公卿クラスの役職に就く選良。この時点で太政大臣である基経と比べては、流石に月とスッポンの感は否めませんが、とにかく優秀な人物でありました。

「新たな官位を制定するとの事ですが、「阿衡」などはいかがでしょう」
「ほう。なんじゃそれは?」
「唐国の古の名臣が任じられたという由緒正しき官位です」
「それだ、それにしよう」

 早速詔勅が作られ、しちめんどくさい儀礼の準備も整ったところで、基経を召喚します。召喚と言いましても、裏で丁重に招いている事は言うまでもありません。帝も恐れる天下の藤原基経様を、顎で呼び出そうなどとはあり得ない事です。

 「基経殿、あいや基経様、あ、いや、基経殿下の御成ありィ」

 関白の敬称「殿下」を昇任前に付けてしまうほど震えがった下級役人の声に導かれ、稀代の権力者がやってきました。摂政の叔父を持ち、先々代の代から権を握り、先代の代で国権の最高官位を貰ったこの男に、恐れるものは何もありません。

藤原基経、ただいま参りました。いかなるご用件で」

流石に言葉尻は丁重。まさかこの男が、この後狸もしない様な狂気じみた言いがかりを言い出すとは、この場の誰も思わなかったでしょう。

朝臣基経に詔勅を伝える。えー、謹んで聞くように」
「ははーっ」

スッポンの前に月が平伏するというこの珍現象は、彼が天皇の意思表示である「詔勅」を持っていたからこそ起こった事。一応、基経とて朝廷の臣である事に変わりは無いのです。

「えー、「朕思うらくは近頃桜も風流な季節柄であり・・・」」

格式ばった文書と言うのは前と後に妙に無駄な話が多く、その辺りは今も昔も変わりません。季節の挨拶をし、基経の壮健を祝し、お国の情勢をついでに述べ、も一つおまけとばかりに帝のありがたさを練りこんだ良く分らない文言が続いた後、何を思ったか「この言葉は朕が朝臣橘広相に・・・」などと起草者の宣伝まで延々と話し、ようやく皆の足が痺れてきた頃、一行の本文が読み上げられました。

「「宜しく阿衡の任を以て卿の任とせよ」、以上でございます」

人々は恐る恐る基経の顔を見ます。基経は満足そうな顔をして頷いていました。終わったという安堵感が一同を包み込みます。が、ここで話を終わらせてしまっては事件ではありません。最初の阿呆の御登場です。

「あいや待たれい、今の文句、少しおかしい所がございますぞ」

 そういって勢い込んで発言したのは基経の「侍読」-学問の教師の事であるー文章博士藤原佐世。勿論学問で官位を貰っているほどの男ですから、頭は大変宜しいのでしょうが、少なくとも空気が読めないのと心が無いのが欠点であることは、この場の全員が確信したでしょう。

「佐世よ、おかしなところとはどういう事だ」

ほら食いついてしまった、とこの詔勅の起草者である広相なんかは空を仰ぎます。いや、彼だけでなく他の朝臣たちも「余計な事をしやがって」と佐世を睨んでいるのが見て取れます。

「阿衡は位こそ高いものの実務は有りません。名誉職です」

何ていう事を言うのでしょうこの方は。阿衡が名誉職なら太政大臣は何なのか、実権を持っていることが明らかなこの男に名誉職を与えて何の不都合があるのか、んな事言うなら文章博士は屋敷に籠って漢詩でも作ってろーー等々、言いたいことはいくらでもありましたが誰も何も言えません。たった今名誉職を与えられた本物の権力者は、怒り心頭といった形相で広相を睨みます。

「貴様か、この私に名誉職などを与えようと帝をそそのかしたのは」

「はい、あ、いいえ」

「私がこんなに邪魔ならば貴様の思い通りにしてやろう。私は全ての職を放棄する」

 そういったとたん、宮中に衝撃が走りました。それは独裁者の消滅による喝采ではなく、傑物が消滅する事への悲鳴でした。なんだかんだで基経は経験、実績、能力どれをとっても当代一流である事は明らかだったのです。ただ少しばかり癇が激しいのが欠点だというのが本日分かっただけで。
「基経よ。卿がここまで阿衡の職が気に食わぬと申すならば他の職を与えよう。どうかこのような事は言わないでくれ」

最早スッポンではどうにもならないと踏んだ帝は、自ら基経を宥めにかかります。しかし基経は帝にまで怒りをぶつけるのです。

「最早ここにきて妥協は不可能。橘広相に罰を与えるというなら考えますが」
「あいや、それはまずい。広相とて、別に悪意があった訳では」
「では止めます。きっと大混乱が起こるでしょうが、後は帝にお任せします」
「それは」

帝は困り果てましたが、仮にも後世名君と言われるだけの帝、ここで無理難題には応じません。非の無い臣下を罷免するなど、王たる者としてあり得ぬ事です。と決意したは良いものの、やっぱり基経に辞められる方がどう考えても困るので、とりあえず延命策を採る事にしました。

「分かった。もしも本当に阿衡という職がただの名誉職でしか無いのか、それを調べてから結論を出そうでは無いか」

これで問題の先送りが出来る、とりあえず半年ほど。半年もたてば流石にそんな言いがかりの事などうやむやになるーーそんな事を考えていた一同は、仮にも太政大臣になる程の男の執念深さを見誤っていたのです。

 

 

ここまでで何と三千文字。異常に長くなってしまったので残りは後編に。

替え歌法律シリーズ3

当ブログは私の勉強の為のブログです

替え歌法律シリーズ3

 

 

「シアワセ☆ハイテンション」

今すぐ債務の担保を取って  金戻るまで持っていよう

人の物権  全て利用し

全部全部  債権を履行しよう

R・Y・U・T・I  留置権  LeT's go

R・Y・U・T・I  留置権  LeT's go

 

物の修理  請け負って  綺麗になおり絶好調!

でも料金払わないなんて  「返さない」って突き放せ!

物権の権利として  第三者にだって主張しよう

牽連性を満たして  債権の弁済期に言おう

管理は善管*注意に則って

使った必要費回収

生じた果実  見逃さないよ  回収は優先に

許可えたならば使用しよう  担保も供せるかも?

代わりの担保  提供しても  消滅は  「請求」どこまでも

 

S・I・T・I  質権  LeT's go

S・I・T・I  質権  LeT's go

 

お金貸す  事に不安  無担保なんかじゃ貸し切れない

供してくれる  担保はどちら  あらかじめゲットしたい

質物は盗られたって  質権じゃ取り戻せない

占有回収の訴え  何度だって起こしてあげる

必ず引き渡しまでやっちゃって  占有改定?どうしよう?

渡す担保を  渡さなければ   成立しないって決まりだ

建物型の物権は  登記をすればいいんだって

果実の収集  忘れないように  もっとも動  産は弁済のみ

 

今すぐ払って欲しいのは給料  先取特権重要

給料債権  見逃さないよ  弁済は優先に

不動産なら保存、工事  売買の債権も優先

質権・留置  先取特権  どれもこれも  担保物権なら 

 

付従性だってあっちゃって  債権消えれば  消滅

主な債権  移動したなら  担保物権  移った

物権の代わりの「何か」は  留置権以外は良いんだって

不可分性を  忘れないように  弁済まで  一緒にどこまでも

 

T・A・N・P・O  物権  LeT's go

T・A・N・P・O  物権  LeT's go

T・A・N・P・O  物権  LeT's go

 

 

解説

担保物権法は大きく分けて四種類に大別出来ます。この中から最も難しくややこしく法学生泣かせの「抵当権」を抜いた三種類の担保物権を説明した替え歌です。ちなみに下にある二つ目の替え歌は抵当権を説明した替え歌です。そうです、上の方で述べた通り今回の替え歌の目的は私が担保物権法の試験勉強をするためのみです。まあこんな出来の悪い歌二つで試験勉強が出来たら苦労はしないのですが、私の大学生活の暗雲はともかく中身の解説を。とかくテストに出そうなところを詰め込んだせいでかなり無理のある個所がいくつかありますので、これを解説したいと思います。

「消滅は「請求」どこまでも」

債務者は、相当の担保を供する事で留置権の消滅を「請求」することが出来ます。あくまで請求する事が出来るというだけで、担保を供したら絶対的に消滅するという訳では無いのです。

「必ず引き渡しまでやっちゃって」

質権の成立要件は質物の「引き渡し」です。質権者が質物を受け取らずにそのまま質権設定者に持たせたままにしておく「占有改定」ではダメなのです。ただ、ちょっとしたに書いた通り不動産なら話は別です。

・・・とまあこんな所でしょうか。後の分かりにくさはいつもの程度ですし。

 

 

味楽る!ミミカナンバーワン」

 

抵当権設定したら  リスクが下がるよ  非占有担保

 

債務債務  弁済無いと

競売(う)ったお金は  only  own(オンリーオウン)

付従に  随伴  不可分性  物上代位に登記でホイ

 

物にくっつく付加一体物も

物に従する従たる権利も

みんなに及ぶ抵当権は  不動産の権利だよ

土地と建物が分かれたら  法定の地上権  生まれるのは当然

土地と建物  一緒に持った

お人が定めた  モーゲージ

権利が実行  競売されて  異なる所有者保護してホイ

 

不法占拠中の第三者にも

密猟してる犯罪者にも

皆に言える物権的請求  侵害廃除の権利だよ

直接私に  返しなさい  本来の所有者  維持管理が出来ない

強い権利  抵当権

賃借人は  ドライブ・アウト

対抗要件  登記の同意

なんなら無くても  半年はホイ

 

代価弁済払った場合も

消滅請求し払った場合も

みんな消えるよ抵当権は  第三取得者保護するよ

建物が後に  建ったなら  纏めて売れるよ  でもね金は土地分

 

便利便利  便利な権利

根抵当権  ナンバーワン

上限保証  価格は相談

付従も随伴も  これにはナイ 

 

 

解説

基本的にこの替え歌シリーズは私がユーチューブから拾ってきた人気そうなアニソンを素材に作っているのですが、今回は自分の好みでやってみました。知ってる人いるのかなあ。まあ私の私による私の為の替え歌を有言実行したまでなので後悔は有りません。解説をしましょう。

抵当権は上記通り担保物権法の中でも特に重要度の高い制度で、その特徴として占有が要件でない非占有担保であることが挙げられます。この辺は不動産の質権と似ているようですが、根本的な所が異なりまして、抵当権が係った不動産の利用や収益は全て債務者の物であるままなのです。質権は果実の回収が出来ますが抵当権は出来ません。あくまで債務不履行になった後の優先弁済権を保証する為の制度なのです。で、後は・・・ 「ドライブ・アウト」で「出ていく」って意味らしいです。抵当権は強い権利なので賃借権じゃ「出ていけ」と言われても対抗できないのです。ただ賃借権の登記を抵当権者皆に認められた場合は対抗出来ますし、対抗要件が無くても半年(六か月)は猶予期間が与えられます。すぐに追い出されるのは賃借権者にとって酷ですし。後はそうですね、最後に走り書いた形になりますが根抵当権はあまり知られてませんが便利な権利です。例えば二千万の土地に抵当権付けた所で二億の債務を保証しろってのは中々道理の通らない話です。しかし根抵当権なら二千万の土地を担保に五千万だけ保証なんてことが出来る訳です。企業同士の取引とかは大体その形らしいです。

アメリカンジョークin戦国5

豊臣秀吉「元親どのはかつて信長様から「鳥なき島の蝙蝠」と揶揄されたそうですな」

長曾我部元親「鬼亡き後の猿よりマシであろう」

 

 

アメリカンジョークin戦国5

 

 

岡部元信「殿、良い知らせと悪い知らせがあります」

今川氏真「悪い知らせは?」

岡部元信「甲斐の武田信玄殿、同盟を破棄し我らの領地に侵攻を始めたそうです」

今川氏真「なんだって!?では良い知らせとは?」

岡部元信「来年からは領地経営の悪化を気にしなくても良くなるでしょう」

 

 

美濃の戦国大名斎藤龍興が死んで閻魔様の裁きを受ける事になった。

「閻魔様、私は生前悪政を行い、国を追われました。畜生道に堕ちる覚悟は出来ております」

しかし閻魔様は笑って「そなたは極楽行きじゃ」と告げた。龍興はその理由を尋ねた。

「そなたが国を追われることによって、美濃の民皆が喜んだ。これほど多くの人間を喜ばすお主を畜生道にはいかせれぬよ」

 

 

Q  どんな物でも貫く鉾とどんな物にも貫かれない盾。強いのはどっち?

 

尼子晴久「そのような物騒な鉾は叩き潰されるだろう。盾の勝ちである」

 

 

毛利家の嫡男、毛利隆元が急逝してからしばらくたったある日、吉川元春は商人の元に 行き、借財の申し入れを行った。しかし商人はすげなくそれを断りこう告げた。

「隆元様がご存命の頃ならばいざしらず、今の毛利家を信用する事は出来ませぬな」

それを聞いた元春はにやりと笑っていう。

「私は内政家である兄上の後任として来た訳では無い。武人として来たのだ」

 

 

キリシタン大名である大友宗麟は、領内にキリスト教を推進させるべく、民を集めてデウスの素晴らしさを説くべく演説を行った。

デウスは偉大なる神だ。諸君らを守ってくれるし、正しい道へと導いてくれる」

それを聞いた民たちはざわめいた。とある民が宗麟に尋ねる。

デウス様とやらが我らを守ってくれ、さらに導いてくださるのなら、宗麟様は何をなさるので?」

日本史☆ジャーナリー(後編)

30分で出来た。どんだけ適当なんだろう。

日本史☆ジャーナリー(後編)

 

 

「大崩壊!悲劇的ビフォーアフター



番組スタッフが向かったのは、備中のとある郷。大勢の人がいて、活気に溢れる郷だ。
地元の男性「ここは皇極天皇以来二万人の兵力を動員できるという事で「二万郷」と呼ばれているんだ。この郷は俺たちの誇りだよ」
住民たちの顔には自信と希望が溢れ、千年の先も繁栄を続けそうな雰囲気があった。今回の「匠」、八幡神もこれにはにがり顔。
ーいけそうですか?
「行ける行けないではなく、行く。私はその覚悟でここにきています」
そう呟いた匠の顔には不安は無かった。

今回の依頼人は三善 清行さん(朝臣)。朝廷の財源不足を憂いているという。
「目に見える大きな問題が無ければ、意見書の説得力も弱いですから」
栄華を誇る二万郷を寂れさす事によって現状の土地制度の問題を説き、その上で財政改革を具申するのだという清行さん。正義感溢れる面差しに圧倒される。

ーちなみに予算の方は?

「今の朝廷の財源を考えると現物でお支払いするのは難しいんです。代わりに、将来八幡宮を鎌倉に勧請させるということで・・・」

八幡神さまはこれで宜しいのですか?

「鎌倉に八幡宮が立つという事であれば、私に異存のあろうはずがございません」

 

そして運命の日がやってきた。初日以来、清行さんは備中に行っていない。

「どうなっているのか楽しみですよ。不安はありません」

ー匠を信頼していらっしゃる?

「はい。何と言っても神様ですから」

 

私たちが備中につくと、八幡神が迎えてくれた。

「きっと、ご満足いただけると思いますよ」

頼もしく笑う匠。果たしてどのような仕上がりになっているのだろうか・・・

 

ーーー何という事でしょう。かつて二万の兵を動員したという繁栄は消えうせ、人の気配一つ感じられません。

「まさか、これほどとは・・・」

言葉を詰まらせる清行さん。しかし「匠」の名人芸はそれだけではなかった。

「これを、ご覧ください」

「これは・・・」

渡されたのはここ300年の「二万郷」の戸口を記した資料だった。これを見ると、二万郷は皇極天皇以来徐々に衰退し、貞観の時代には既に70人ほどしか人が住んでいなかったという事になっていた。

「どういうことでしょう、これは」

「過去に戻って徐々に衰退させたのです。その方が、土地制度の問題ということを強調しやすいかと思いまして」

そう、八幡神は神としての能力を使い、過去から郷を寂れさせたのだ。匠の技が光る。更に匠は細かい所まで工夫を凝らす。

「藤原公利という方が前年までここの「介」でした。彼から話を聞けば、ここに人は「一人もあることなし」と答えてくれますよ」

 

その後、清行さんは帝に「意見封事12か条」を提出したという。彼の名前は日本史に刻まれるだろう。また一人、匠が人を救ったのだ。

ー見事な仕事ぶりでしたね。

「いやはや、私も一生懸命でしたよ。それに、私にも今回の依頼を成功させたい理由がありましたしね」

ー理由?

「はい。律令制度の崩壊が明らかになれば、現状使用人の立場である武士が政権を取ってくれるかもしれません。そうすれば、私の立場も向上するでしょう?」

そういって豪気に笑う匠。次はどんな仕事ぶりを見せてくれるのだろうか・・・

 

「いやー凄かったですねえ」

「番組では匠への依頼を随時募集しております。詳しくは番組のホームページをご覧ください」

「さてお時間がやってまいりましたので今回はここまで。次回、「華麗なる宮中マナー」と「権現さまが見てる」でお会いしましょう。さようならー」

「さようならー」 

日本史☆ジャーナリー

何だこれ・・・

NHK(日本史報道機関)公認

日本史☆ジャーナリー

 

  

「はい皆さんこんにちはー。縄文から終戦まで、八百万の歴史を調査する日本史☆ジャーナリーのお時間でーす」

「さて今回の日本史☆ジャーナリーは、「新発見!「茶」に隠された毒性!?」と「大崩壊!悲劇的ビフォーアフター」の豪華二本立てでお送りしまーす」

 

 「新発見!「茶」に隠された毒性!?」

  

私たちは、茶の被害に苦しむ男性に話を伺うことが出来た。

丹後田辺城のご隠居  Y・H氏(道号)。彼は息子が茶の湯を嗜んでいるというが・・・

Y氏「とにかく、短気で、残虐なんです」

普段は武勇に秀で、政もそつなくこなす優秀な大名であるという彼の息子T氏。そんなT氏の唯一の欠点は性格だという。

ー息子さんに会わせてもらうことは出来ますか?

Y氏「いいですよ。ただ、息子の勘気に触れないように気を付けて」

 

T氏「遠い所をようこそいらっしゃった。丹後を治める(ピー)です」

突然の訪問にも関わらず鷹揚に私たちを迎えてくれるT氏。一見短気な様には見えないが・・・

ー(ピー)さんは茶の湯を嗜むそうですね。

T氏「ええ、まあ。世間では「利休七哲」などと呼ばれてちょっとしたものですよ」

あくまで謙遜するT氏。態度にもおかしい所はない。私たちは一旦帰る事に決めた。そこにT氏の正室、G氏(洗礼名)が見送りに来てくれた。しかしその瞬間、T氏は豹変する。

T氏「今、うちの妻に色目使いました?」

ーえ?

T氏「ですから、今うちの妻を性的な目で見てたでしょうが」

ーいえ、そのような事は・・・

T氏「とぼけてんじゃねえぞ下種が!誰か、槍持てい!」

急に怒りを露わにするT氏。その形相には先ほどまでの君子の顔は何処にも見れなかった・・・

結局、Y氏の取りなしにより事なきを得た調査陣。しかし、何故T氏は豹変してしまったのか?専門家に話を聞いてみた。

 

人間心理の権威にして茶の湯の推進者  羽柴秀吉

「これは極めて強い妬心が現れていると見られます。妻を見られただけで妬心に駆られるというのは尋常では無いので、やはり何らかの作用が働いているとみて間違いはないでしょう」

ーその「作用」と言うのは茶の湯の事ですか?

「その可能性は考えられます。「茶」が精神衰弱の作用を発生させると仮定すればつじつまが合うでしょうな」

ー他にどのような作用が起こると考えられますか?

「例えば、狂気に陥ることが考えられます。計画性のない遠征を強行した挙句、自らは違う事に夢中になると言うような」

 

「いやー恐ろしいですねー」

「番組では茶によって豹変した人物の話を随時募集しております。詳しくは番組のホームページをご覧ください」

「続いては、匠の技が光る!「大崩壊!悲劇的ビフォーアフター」でーす」

 

 

長くなってきたので続きは今度。